福岡市内で独り暮らしをする妹さん(50代会社員)が実家へ戻ってくる事になり、母屋に空き部屋がなく、離れに住めるようにできないかという、親御さん・お姉さんからのご相談から。
食事・お風呂は隣の母屋で可能なので、リビングと寝室と少しの水廻りがあって快適に過ごせれば良いという事、山間ののどかな環境を楽しめるようなリフォームをご希望されました。
食事・お風呂は隣の母屋で可能なので、リビングと寝室と少しの水廻りがあって快適に過ごせれば良いという事、山間ののどかな環境を楽しめるようなリフォームをご希望されました。
初めて現場を見た時に山から流れてくる湧水をにとても 心が惹かれました。自然が人に与える癒しや安らぎ程贅沢 なものはないと思いました。都会から田舎へのスローライフと なる妹さんが楽しめるリフォームを提案したいと思いました。 家は傾きや痛みも比較的少なかった為使える構造材は 使用した上で、基礎・外壁の補修・補強をしています。
1階のリビングは湧水ため場の正面に配置し湧水の風情が楽しめるように計画。その先には菜園や山々の景色が広がります。母屋にも一番近く、田舎のご近所さん達は皆家族同然のようなお付きあいで、いつの間にか庭先で草取り‥なんて事もしばしば。そんなご近所のおじちゃんや おばちゃんとは窓越しに会話。山あいに笑い声が溢れます。 仕上げはこげ茶や、黒をベースに落ち着いたデザインにしています。シンプルな間取りで、一人での生活空間に仕切りはなく、のびのびとゆっくり過ごせるようになっています。 あえて仕上げを施さず素地のまま引き渡している2部屋は スローライフの中で、妹さんとお姉さんが少しずつ手を加えて仕上げていけるようにしている為です。この家は来年・再来年・・・と時間ごとに少しづつ好きな ように完成していくようになっています。
リフォーム後、高校卒業して33年離れて暮らしていましたが、病気がちで入退院を繰り返す父の事が気がかりだという事もあり、仕事も辞め実家で家族とのんびり暮す事を決めました。実家にいた時よりも、離れて暮らした時間がはるかに上回りますが、住めば都とは良く言ったもので、これからはゆっくりと穏やかに、仲の良い姉と一緒に歳を重ねていけそうです。 水や空気がこんなにキレな事に改めて感動しています。
施工前の現場風景
コンテスト受賞事例